どさんこアラサーの日記

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アリス殺し読んでみた感想 レビュー

こんばんは

 

白湯です

 

 

この間気になって

 

「アリス殺し」(創元推理文庫) 小林 泰三(著)

 

というミステリー小説を買ったんですけど、

気になりすぎて3日で読み終わりました...

 

 

というわけで、あらすじだったり感想だったりを

まとめようと思います

 

一部ネタバレを含む可能性がありますので、

苦手な方はブラウザバック推奨です

 

目次

 

アリス殺し ネタバレ 感想 レビュー

あらすじ

 

大学院生・栗栖川亜理は

最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。

ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、

玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。

次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、

現実でも牡蠣を食べた教授が急死。

そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、

なんとアリスが最重要容疑者に……。

悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!

(Amazonより引用)

 

 

 

主人公が、自分の住む世界と

夢の世界がリンクしているのでは?と

自覚するところから

物語が動き出していきます。

 

ストーリーが進むにつれ、

同じ夢の世界を共有している人物に出会い、

世界のルールや事件について

推理してく、というのが

この作品の軸として展開していきます。

 

タイトルやあらすじでわかる方も多いとは思いますが

登場人物のモチーフは

童話に出てくるキャラクラーたちです

 

 

感想

 

2つの世界がリンクしているという

ファンタジー要素と、

様々な童話のキャラクターが

一緒くたに登場するというメルヘン要素が

含まれたこの作品

 

読み進めていってまず感じたのが、

キャラクターの掛け合い

の面白さです

 

一言でいうと 堂々巡りしているような

揚げ足取りのような会話が随所にあります

 

会話の行間を読めない登場人物...

循環論法でなかなか進まない会話...

 

それらがキャラクターに奥行きを出しており、

このファンタジーな世界観に不思議な説得力を持たせてくれます

 

少し長いなーと感じた部分に伏線が隠されていたりもして、

何回も読み返したくなります

 

 

また、終盤の怒涛の伏線回収も圧巻です

 

上でも少し触れましたが、

序盤・中盤の色んな場面、

違和感にも満たない小さな伏線が

後半の推理パートで気持ちよく回収されていきます

 

私もいい意味で期待を裏切られました...

 

 

あと一つ上げるとすれば、

むごい描写が多い点ですかね

 

ミステリーなので殺人(人か?)が少なからず起こるのですが、

結構生々しくグロテスクに描写されます

 

また、物語中でも描写があるのですが、

夢の国(不思議の国)の登場人物が

まーーーーー知性がない(褒め言葉)

 

終盤で夢の国世界で殺人が起こるのですが、

ちょっとお馬鹿なばかりに

きれいに殺してくれない...

 

読者自身がもうやめて...と思ってしまうほど

惨たらしく半殺しにされ続けます←おそらくこの表現で合ってる

 

言葉にしにくい点なので、

気になった方は読んでみてください

 

 

 

終わりに

 

めっちゃ長く書いてしまった...

 

ミステリー好きでグロ系が大丈夫な方は

結構ハマるかなと思います

 

シリーズとして

「クララ殺し」「ドロシイ殺し」「ティンカー・ベル殺し」と

出ているので、そちらも

時間があるとき読んでみたいなと思いました

 

このブログで興味を持ってくれた方は

ぜひ読んでみてください ↓